一軒家の解体工事でも、様々な事故が起きています。その中には重機が倒れるものや、重機や工事車両により起こる交通事故も含まれています。特に、狭い道路の先にある建物を解体するような場合に、こうした事故が起きやすくなっています。
一軒家の解体工事では廃材を運搬する大型のトラックが使用される他、重量の大きいクレーンカーやショベルカーなどを使用する機会も多く、こうした車両で交通事故を起こすと甚大な被害を及ぼす可能性が高いです。
狭い場所で工事を行う際にはいつも以上に注意を払いますが、人が行っていることなので、完全に事故を防ぐのは難しいです。
クレーン車などが倒れて、隣接する住宅を壊すような事故もよく起きています。ブロック塀やフェンスが敷地に接していることはよくあり、ちょっとしたことで破損につながってしまいやすいです。
解体工事では高所の作業も行うため足場が必要ですが、足場が崩れて事故になるケースも数多く確認されています。
台風や強風で足場が崩れてしまい、足場の高さがあればあるほどリスクが高くなります。周りに誰もいないといいですが、作業員や通行中の人などがいれば大惨事になってしまいます。
作業員が足場から転落する事故は、これまで数えきれないほど起きています。軽いケガで住んでいることもあれば、落ちた作業員が死亡しているケースもあります。
今では十分な転落防止措置がとられていますが、対策を怠り事故が起きているようなこともあります。
古い建物の解体工事では、アスベストが飛散する事故も起きています。アスベストは有害な物質であるため、飛散すると近隣に大きな損害を与えてしまう可能性があるので、古い家の解体前にはきちんとした調査が必要になります。